A06  規格・基準


努力目標

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技術士試験の問題からは必要最小限の引用にとどめる。(問題)が記されている部分はその引用である。

問題および解答は日本技術士会のホームページより必要に応じて入手してください。

  技術士第一次試験の問題    



問題番号が赤字のものは、ボーナス問題

H18年 T−1−4    H17年 T−1−4   H16年 T−1−4




H18年 T−1−4

正答: C 

現代においては常識的な問いかけです。

(解答)

 国際標準化機構(ISO)は、あらゆる業種、形態及び規模の組織が効果的な品質マネジメントシステムを実施し、運用することを支援するために、ISO9000ファミリー企画を開発した。

これに対応して我が国においてJIS Q 9000ファミリー規格として発行された。

品質マネジメントシステムとは、顧客満足を高めるために、品質に関して組織を指揮し、管理するためのマネジメントシステムである。

そのアプローチの中では、顧客及びその他の利害関係者のニーズ、並びに期待を明確にし、組織の品質方針及び品質目標を設定する。

品質目標の達成に必要なプロセス及び責任を明確にし、必要な資源を提供する。また、各プロセスの有効性及び効率を測定する方法を設定し、その判定指標を適用することにより、不適合を予防し、その原因を排除するための手段を決定する。

文書化
はこれらの意図を伝達し、行動に一貫性を持たせることを可能にし、顧客要求事項への適合の達成及び品質改善、教育・訓練の実施、再現性や客観的証拠の提供等に有効である。

さらに、その組織のプロセスの能力及びその製品の品質に対する信頼感を生み出し、顧客及びその他の利害関係者の満足度を高めることにつながる、継続的に改善するためのプロセスを確立し、適用することも重要である。

組織が効果的に機能するためには、数多くの相互に関連し、作用し合うプロセスを明確にし、運営管理しなくてはならない。

組織内でプロセス及び、特にそのプロセス間の相互作用を体系的に明確にし、運営管理することをプロセスアプローチと呼び、これを採用することを推奨している。

トップマネジメントは、そのリーダーシップ及び行動によって、人々を十分に参画させるような、また、品質マネジメントシステムを効果的に運営することが可能な環境を作り出すことができる重要な役割を担っている。



H17年 T−1−4

正答: A

(解答)

デファクト標準(事実上の標準)

国際機関や標準化団体(ISOなど)による公的な標準ではなく、市場の実勢によって事実上の標準と見なされるようになった規格・製品のこと。

デジュール標準(正当な、法律上の標準)

国際的な組織で制定された標準。たとえばISOなどの公的な標準。



H16年 T−1−4

正答: D

(解答)

規格や基準類に記載されている内容は、必ずしも完全なものではない。技術の進展や社会のニーズ等に応じて改訂が定期的に行われる場合も少なくない。

規格や規準類を制定して皆が遵守することで、個々人や企業の生産活動が効率化、合理化さる。一方で、新たな革新的な技術の展開を阻害する要因にもなり得るので、留意が必要である。

指針や示方書類は、設計や計画で達成しようとする目標を、設計者・計画者のみならず、第三者にも理解できるように記述されることが近年、求められている。

規格、基準類は制定される内容によって、国や地域レベルでの設計や製造の国際競争力を左右することがある。

規格や基準類は、製品・建造物などの設計や計画段階で選定する材料や工場、加工方法、構造強度の算定などに言及するものであり、製造・施工時の品質管理システムはもちろん対象内である。


上のH18年 T−1−4の国際標準化機構(ISO)の問題からも、製造・施工時の品質管理システムが重要であることがわかる。




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