昨日の地球幸福度指数の解説で、世界で一番の国はバヌアツ共和国であると紹介した。この国名が初耳の方も多いのではないだろうか。日本でも一部の考古学に興味を有する人には、縄文式土器が見つかった国として脚光を浴びているようである。縄文式時であるから少なくとも4000年以上の人類居住の歴史を有している国ということになる。
外務省のホームページによると、人口22万人の多民族国家で、新潟県とほぼ同じ面積を有している国だそうだ。
外務省ホームページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/vanuatu/index.html
平均寿命は68.8歳と短いようであるが、生活満足度と地球に与える影響、すなわち、地球から資源をどれだけ取り込んでいるか(Ecological Footprint)の得点が良いようである。少ない資源消費でも、満足した生活を送っている、あるいは送れることを証明している国ということになり、世界の国々はこの国・バヌアツ共和国を見習う必要があると言うことになる。昭和初期の、戦時色がない時代の日本はこのような国であったのだろうか?
なお、Footprintとは足跡のことであり、Ecological Footprintとは、人類が地球の環境にどれだけ足跡を付けたか、言い換えると、地球からどれだけの資源を搾取したかの指標である。資源の再生可能な範囲での搾取はまだ許容範囲であるが、それを超える搾取は、貯金で言えば元本に食い込んでいっていることになり、好ましくはない。 |
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