中国から日本向けに輸出される農産物の残留農薬を、検疫の基準体系を設けてその検査を強化して行く旨のニュースです。世界で使用される農薬は700種類余りですが、その中で農産物への付着が検査されるものは、各自治体ごとに定めた数十〜300種程度に限られていました(ネガティブリスト制)。定めた農薬以外は、定めがないので結局は分析検査をせず、野放しとなっていました。
ポジティブリスト制ではすべての農薬について安全基準を設けることを趣旨としています。安全基準のはっきりしていない農薬については、非常に安全サイドの一律基準値0.01ppmが充てられます。
残留農薬に関しては次のサイトなどで情報が得られます。
平成16年 度農産物の残留農薬検査結果
http://www.pref.shiga.jp/e/shoku/07kensa/nouyaku-h16.htm
平成16年度輸入農産物の残留農薬検査結果
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/zanno/h16yunyu_nousan.pdf
平成17年度青果物の残留農薬検査結果
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/itiba/kensa/rikagaku/nouyaku/17nouyaku.html
新華タイムズ 2007.6.4
■食品の対日輸出、安定増加
日本の残留農薬についてのポジティブリスト制度は、かつて中国の食品や農作物の
対日輸出に大きな圧力を加えた。しかし有効な対応策によって、対日輸出は堅実に
増加している。5月29日、国家質検総局が明らかにした。質検総局輸出入食品安全
局の李元平局長は語る。「検疫機関は対日輸出の重点検査項目を作成し、通関のス
ピードアップ図っている。また緊急対策チームを組んで、検疫の国家基準と業界基
準を研究。ポジティブリスト対策の基準体系を確立した。06年6月〜07年3月、中国
の食品・農作物の対日輸出額は、前年同期比3.3%増の68億3000万ドル。全体的に
増加傾向にある。
ポジティブリスト(和歌山県情報館)
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071400/positivelist/positive1.html
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