40. 新政策なければ約40%増〜世界のCO2排出量、30年までに と米国エネルギー情報局が発表

 2009年 5月29日掲載  2014年 1月11日再掲


温室効果ガスを排出し続けている米国が、そのエネルギー情報局の発表として、二酸化炭素(CO2)の増加に警鐘を鳴らしています。

このままのエネルギー消費の増加が続けば、2030年にはエネルギー消費に伴うCO2の排出量が現在の40%増となるだろうとの予測です。

これを大気中のCO2濃度に変換しますと、現在の約380ppmに対して、2030年には約440ppmと大きく増加する計算となります。ただし、この値は従来より予測されている数値とほぼ等しい値です。

オバマ政権となり、やっと米国も地球温暖化に目を向け始めたというのが印象です。

今後は米国国内の努力や、中国などの新興工業国のCO2排出量を注目していく必要があります。米国はやっと気持ちだけはその気に、中国はその気になるにはまだまだほど遠いのではといった感じです。



usfl.com 5月28日
新政策なければ約40%増〜世界のCO2排出量、30年までに
引用開始
 温室効果ガス(GHG)を強制的に削減できなければ、世界の二酸化炭素(CO2)排出量は2030年までに約40%増加するとの見通しを、米エネルギー情報局 (EIA)が28日までに発表した。
 AP通信によると、EIAは国際経済が今後回復、拡張するのに伴い、世界のエネルギー消費が向こう20年間で44%増加すると予想している。
 水力、風力、太陽光などの再生可能エネルギーの利用が高まり、バイオ燃料、オイルサンド(油砂)、石炭液化油などの代替燃料の利用も伸びると考えられるが、エネルギー需要が全体的に高まれば石油や石炭を中心とする化石燃料への依存も続く。この結果、GHGの大部分を占めるCO2の排出量は増え続け、30年までには39%増加すると予想される。
 EIAによると、新たな規制や国際合意がない限り、世界のCO2排出量は06年の290億トンから15年には330億トン、30年までには400億トンに増加する。
 連邦議会では、GHGの排出量を20年までに17%、50年までに約80%削減する法案が検討されているほか、オバマ大統領も強制的なGHGの削減を呼びかけている。また、12月には削減協定作成のための国際会議が開かれる予定。
                                     引用終了

気象庁のデータより
二酸化炭素濃度の経年変化
平成20年6月23日更新(平成21年6月頃更新予定)
引用開始
 大気中の二酸化炭素濃度は増加しています。温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)の解析による2006年の世界の平均濃度は前年と比べて2.0ppm増えて381.2ppmとなっています。現在の濃度は産業革命以前の平均的な値とされる280ppmに比べて36%増加しています。(ppmは体積比で100万分の一をあらわします)


                                  引用終了




この真実を知るために地球温暖化―全人類に突きつけられた最大の課題 何が起きるのか?どう克服するのか?




文書リストに戻る ホームに戻る