日経産業新聞の11月7日版にCO2を利用する太陽熱給湯器が紹介されていた。
CO2は地球温暖化の原因物質であり、温室効果ガスと呼ばれ、製鉄所や発電所で発生した二酸化炭素ガスをどこへ捨てようか、とか、家庭からいかにすればCO2の発生が抑えられるか、とか、最近富にCO2を取り巻く環境があわただしくなっている。要するにCO2は悪者である。
この悪者の悪者たる所以は、太陽から降り注ぐ光を熱としてとらえる効果が強いためである。本来は地球から宇宙空間へ光のエネルギーとして逃げていくべきエネルギーを、熱として取り込んでしまう性質がある。
世界がCO2は悪者と言っているときに、この悪者の本質をそのまま利用し、太陽の光エネルギーを熱エネルギーに変換するこの発明は、聞いてしまえばなるほどとなるが、やはりコロンブスの卵である。
人智は無限である。発想を柔軟に、自然エネルギーの有効利用を考え、化学製品製造の原資となる石油資源はできるだけ長期にわたり子孫に残していくようにしたいものである。
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