86. ハイテク同士の衝突が続発 ステルスは大丈夫か?? 哲学的にいえば起こる確率がある事項は必ず起こる!

 2009年 2月28日掲載  2014年 1月18日再掲


立て続けにハイテク機器の衝突が発生した。

2月10日はロシアの軍事衛星と米国の通信衛星。広大な宇宙と安心していてもいつかはどこかで衛星同士はぶつかる運命だった。

2月の始めに、英国とフランスの原子力潜水艦同士が衝突。相手に居場所を知られないように進化した原子力潜水艦は、その機能が高度に達成された証拠に、衝突して初めてお互いの存在に気付いた。

ステルス艦はレーダーで捕捉されにくい。高速での運航が可能と思われる。ステルス性能もどんどんと向上してきているので、こちらも潜水艦同様、衝突して初めて存在に気付くという可能性もありそうだ。また、潜水艦が浮上時にステルス艦の存在に気付かずに衝突というケース。これは潜水艦の浮上時に民間の船舶と接触した事故事例から類推すると、十分に起こり得る。

ステルス戦闘機。これも今後ますます機数が増えてくる。ステルス機同士の衝突、ステルス機と民間機の衝突の可能性はどうか。平和時においては民間機と軍用機の飛行領域が分けられているが、軍用機が緊急発進(スクランブル)する場合などは要注意である。

見えないものは危険である。サブプライムローンの例にもれず、事が生じて初めてその衝撃の大きさが伝わってくる。サブプライムローンをうまくコントロールすべきだったように、相手にとって見えない軍事衛星、潜水艦、ステルス艦、ステルス機側が、民間の機器との衝突を避けるルールを作り上げておかなければ、また悲劇が起こることになる。そのようなルール作りへの取り組みはどこかでなされているのだろうか? また本来作るべきではなかったサブプライムローン・システムと同じく、ステルス性の強い軍事機器は製造すべきではないのだろうか?


衛星衝突事故は未来への警告か?
引用開始
 ロシアの軍事衛星と通信衛星が衝突したニュースは「いつかは起きるのでは」と心配されていたことでした。飛び散った破片が今後、さらに事態を悪化させる懸念もあるのです。
 去る2月10日、いつかは起こるんじゃないかと、いろんな人が心配していた、宇宙における事故が、とうとう現実のものになってしまった。
 ロシアの軍事通信衛星と、イリジウム(Iridium)社の通信衛星とが、衝突してしまったのだ。
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フランスとイギリスの原子力潜水艦が大西洋で衝突
引用開始
【社会ニュース】 2009/02/17(火)
 フランスのメディアが16日に報道したところによると、2月はじめに核兵器を搭載したフランスとイギリスの原子力潜水艦2隻が大西洋で衝突する事故が起きたという。原子力潜水艦2隻にはいずれも損傷はあったものの死傷者は出ていない。
 衝突事故発生後、フランスの原子力潜水艦「ル・トリオンファン」はソナーのドーム部分が損傷したが自力でフランス北西海域にある海軍基地に戻り、イギリスの原子力潜水艦「バンガード」はスコットランド地区にある海軍基地にえい航された。両国の国防省は事故が起きたことを認めている。
※この記事は、中国で唯一対外放送を行う国家放送局の「中国国際放送局(CRI)」による提供です。
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スウェーデン製造「世界初のステルス艦」 2月23日
引用開始

引用開始
 2隻のヴィスビュー級コルベット艦が、年内に運用開始になる予定だ。これらの船舶は複合材料で作られており、レーダーで検知されない範囲が荒海でおよそ12.8キロメートル以上、穏やかな海面では22.5キロメートル以上という[同クラスの非ステルス艦は、通常50キロ程度で検知されるという]。
 [ヴィスビュー級コルベット艦は2000年から2007年までに5隻が完成しているが、これらのうち2隻が、今年から実際に運用されると報道されている。
 なお、実用的なステルス艦開発はスウェーデンが最も早く、世界各国から注目を集めているが、同国以外にフランスやドイツなどもステルス性を重視した軍艦を開発している。米国が開発中の『ズムウォルト級ミサイル駆逐艦』では、さらにステルス性能が向上する予定]
 船体は、ステルス攻撃機『F-117(ナイトホーク)』のように、大型でフラットな面と鋭角に特徴があり、非磁性で、音響および視覚シグネチャが低減されている。
 英Rolls-Royce社のウォーター・ジェット推進装置を採用している。ウォーター・ジェット推進装置の騒音レベルは、プロペラ推進と比べて10デシベルから15デシベル低い。
 「潜水艦がウォーター・ジェット船を検知するのは非常に難しい」と、スウェーデン国防省軍需品管理局(FMV)の技術部長を務めるPatric Hjorth氏は、Naval-Technology.comの記事で述べている。「距離が離れるにつれ、プロペラ推進による船舶とは非常に異なるシグネチャを示す」
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琉球新報 2月24日
ステルス機 嘉手納基地:外来機飛来相次ぐ
引用開始
 米空軍最新鋭のステルス戦闘機F22が1時配備されている米空軍嘉手納基地で、米原子力空母ジョージ・ワシントンの艦載機のFA18戦闘攻撃機や、弾道ミサイル観測機など外来機の飛来が相次ぎ、騒音が激化している。飛来は16日の週から始まり、FA18は1時12機にも上り、23日時点で8機が訓練を続けている。
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