少し古い情報とはなるが、面白いニュースである。
今回のブログは私の疑問点を記しています。実際はどうなのでしょう。もっと多くの金がこの下水処理場を通過しているのでしょうか? ご存じの方はいらっしゃいませんか?
今回売却分の金9.5kgはどこから来たのか? めっき工場か? 温泉鉱床か? もし、温泉鉱床からとすると大きな金鉱脈がある可能性があるのか?
金は非常に安定な金属であり、化合物は作るがほとんどの場合は単体(金属)として存在する。焼却前の灰に金がどのような形で存在するかが分かれば、その由来がはっきりするか? 砂金状であれば温泉に伴われて出てきたものである可能性が大きいし、金イオンであればめっき工場のめっき液から由来している可能性が大きいと言ってよいと考えるが。しかし、めっき工場の廃水処理槽で金イオンが金属の金に変化している可能性が大きいとすれば、この判断は根拠を失うことになる。
もし、めっき工場からの金とすれば、他にも多くの種類の金属が下水に混じっている可能性があるが、どうだろうか? 廃水処理時にイオンとして存在する金以外の重金属は回収されるが、金は回収時に安定金属に変化する部分があり、その一部が回収できなくなるのか? こう考えるべきか。 そうすると、めっき工場から廃水処理上までの経路をたどれば、どこかに砂金がたまっている場所がある可能性がある。臨時収入が入ることになる。
1日当たりに発生する灰3トン中の金の含有量が示されていない。この灰中にも金は存在するのだろうか? 金の融点は1064℃、沸点は2856℃である。問題の金は微小な溶融粒となって溶融飛灰部分へ飛んで行ったものとなるのだが?
5トンの溶融飛灰はどのくらいの期間で生じた量であろうか? 一年かかって?
最近になく、珍しく想像を掻き立てるニュースである。
長野日報社 1月28日
下水汚泥から「金」 売却し終末処理場の維持費に
引用開始
諏訪市の諏訪湖流域下水道豊田終末処理場の下水汚泥を処理する過程で出る灰に、多くの金(Au)が含まれていることが、県と日本下水道事業団の調査で分かった。めっき工場や温泉が多い地域特性が要因とみられ、含有量は金鉱石に匹敵するという。
汚泥焼却灰を高温で溶かす過程で出る「溶融飛灰」には1トン当たり約1,900グラムの金が含まれており、約500万円が入るという。
同処理場の焼却灰は、以前から貴金属類を多く含んでいるとされていたが、県が同事業団に委託して2007年度に行った調査で、その含有量は「優良な鉱石と同程度」と判明。金価格の高騰で回収コストを差し引いても採算が取れると分かり、回収・売却を決めた。
今年度は溶融飛灰5トンを金属製錬会社へ売却し、約1,500万円の収益を見込む。
同処理場には1日約10万トンの下水が流入し、約3トンの灰が発生する。同課は「灰の検査で一定の含有が認められる場合、有価物として売却していく。
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