臭化メチル(CH3Br)は成層圏で分解して臭素ラジカルが生じ、これがオゾン層破壊の引き金となるので禁止される方向にある。これに代わる物質としてヨウ化メチル(CH3I)の使用が米国で認可された。ヨウ化メチルは殺虫・殺卵などで臭化メチルを上回る効果があり、オゾン層破壊係数も小さい。
ヨウ素は千葉県の地下水中に多く含まれる。
化学工業日報 3月26日
ヨウ素、市場構造に変化の兆し
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資源小国の日本が世界シェア40%を占めるヨウ素に新たな動きが出てきた。これまで土壌くん蒸剤として使用されてきた臭化メチルが環境規制により全廃されることを受け、新たにヨウ化メチルが同くん蒸剤向けの代替物質として米国で認可。これにともない08年から一部の州では実際の使用が始まっており、ヨウ化メチルに用いられるヨウ素の需要が米国で徐々に拡大。さらに、世界的な景気低迷やエネルギー問題を契機に色素増感型太陽電池用途としてのヨウ素も一段と脚光を浴びる格好となっている。これらを背景に、ヨウ素を取り巻く市場構造が大きく変わる可能性が出てきており、今後の動向が注目される。
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