94. 冷凍食品の解凍を超低温(−196℃)の液体窒素で!! これを考案した人は天才か!

 2009年 4月14日掲載  2014年 1月18日再掲


雑誌・ガスレビュー4月1日号によると、伸洋産業(広島県福山市)が液体窒素を使った冷凍食材解凍技術を開発したとのこと。

以下、雑誌の記事に従って記述する。文書や図はそのまま引用している。
※は筆者が注記。

マイナス3℃前後の冷水中に(※この温度の水は普通ならば氷となっている)、液体窒素の微細な泡を吹き込み(※泡となるともはや液体窒素ではないのだが)、泡がはじける際のエネルギーで、魚やエビを解凍するというもの。マイナス60℃の冷凍マグロよりもさらに低温の液体窒素を利用して解凍する。



伸洋産業の解凍機
http://www.shinyoh.com/index.files/Page637.htm


発明のポイントはキャビテーションのエネルギーの利用。微細気泡が液体中で消滅するときに超音波を発すると言われ、このエネルギーは金属表面のもむしばんでいくエネルギーを要している。低温であるほどこのキャビテーションが大きくなる(※−3℃の意味合い)。

解凍に要する時間
 サケの切り身で2分
 アイスブロックのエビで10〜15分
 サバ、アジ、イカなどの25kg冷凍ブロックで1〜2時間




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