112. サブプライム 世界の金融機関の損失は合計400兆円に いまだ増加中!

 2009年 4月22日掲載  2014年 1月20日再掲


IMFによると世界の金融機関の損失が拡大しているようです。

  2008年10月  1兆4000億ドル
  2009年 1月  2兆2000億ドル(196兆円)
  2009年 4月  4兆 540億ドル(400兆円)

しかし、記事に少し混乱があるようです。
米国内の金融機関の損失として
  2009年 1月  2兆2000億ドル(196兆円)
  2009年 4月  2兆7000億ドル

4月22日のニュースで、今回初めて米国外での損失見通しが発表されたとありますから、今回のニュースを信用すべきで、結局は

                米国        世界合計
  2008年 3月     6800億ドル
  2008年10月  1兆4000億ドル
  2009年 1月  2兆2000億ドル
  2009年 4月  2兆7000億ドル   4兆 540億ドル

となります。米国金融機関の損失が時間の経過とともに膨らんできていることがわかります。なお、日本のバブル崩壊による不良債権の総額は100兆円と言われています。


IBTimes 4月22日
日米欧金融機関の損失400兆円に-IMF推計
引用開始
 国際通貨基金(IMF)は21日、世界金融安定報告書で、日米欧の金融機関が抱える潜在的な損失が2007-2010年までの累計で総額4兆540億ドル(約400兆円)に上るとの推計を発表した。米国外の地域での損失見通しは今回初めて発表された。
 内訳は、米国内での損失総額は約2兆7,000億ドルと推計され、1月発表時の同約2兆2,000億ドルから拡大した。他、ユーロ圏15か国と英国の計16か国では総額1兆2,000億ドル、日本での損失は総額1,490億ドル(約15兆円)とされた。
 IMFは、各国政府が金融対策として金融システムへ資本注入を行っていることを評価しつつも、不良資産の解消と銀行のリストラを進めるためにはより積極的な対策が必要であると指摘し、政府が資本注入のため普通株式を取得することもためらうべきではないと述べた。
 同報告および22日に発表される経済見通しは、24日に予定されている先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)と20か国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議で議論の基軸になる見通しである。
                                    引用終了


IBTimes 1月29日
世界の金融機関、サブプライム関連損失1.5倍に拡大-IMF試算
引用開始
 国際通貨基金(IMF)は28日、世界金融安定報告を改定し、米国発のサブプライムローン問題による世界の金融機関の損失が2兆2,000億ドル(約196兆円)に上るとの試算を発表した昨年10月発表時の同1兆4,000億ドルに比べ約1.5倍に拡大した
 実体経済の悪化で融資の焦げ付きが増加し、不良債権化が進んでいることが損失拡大の要因として指摘された。
 損失拡大を踏まえ、IMFは世界の主要金融機関が現在の資本基盤を維持するためには5,000億ドル規模の資本増強が必要であると言及した。
                                    引用終了


サブプラ損失は日本のバブル崩壊による不良債権100兆円規模に匹敵 2008年3月19日
引用開始
 サブプラ損失は、日本のバブル崩壊による不良債権100兆円規模になる。
 IMFでは78兆円規模と試算しているが、(あと省略)
                                     引用終了




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