114. サミュエル・モールスの誕生日 モールス符号は遭難時の「SOS」などで有名ですが使われなくなりました

 2009年 4月27日掲載  2014年 1月20日再掲


モールス符号はモールスにより発明された4ビット、3進数?のアルファベット表記文字で、無線通信などで日常的に用いられていましたが、情報技術の進展によりその使命はほとんど終えています。

本日のGoogleのタイトルは、このgoogleの文字をモールス符号であらわしたものです。救難信号SOS(Save Our Ship)は ・・・ −−− ・・・ と覚えやすい形となっています。

さて、下のWikipediaの符号配置から、4ビットでは54文字の表記が可能となります。1文字目が3(・ −)、2〜4文字目が(・ − _)で、2×3×3×3の54通りです。アルファベット27文字+数字10文字で37文字ですのでまだ余裕があります。なお、実際には数字は別途5ビットで表記するようになっています。

同じWikipediaに和文モールス信号が記されています。こちらは5ビットですので、さらに3倍の162通りが可能となります。イロハから半濁音までで50文字ですので、4ビットでぎりぎり間に合う勘定ですが、余裕を持たせてあるようです。和文モールスは、昔郵便局が取り扱っていた電報、「イロハのイ」、「マッチのマ」、「タバコのタ」などが懐かしく古い記憶です。

このモールス信号は3進数ですが、電気のONとOFFを利用した2進数の採用によりコンピュータ技術が大きく発展してきます。しかし、稼動するコンピュータが初めて登場するのは1940年です。

1791年4月27日 モールスの誕生日
1840年6月20日 モールス、モールス符号の特許を取得
1940年       コンピュータの登場



Google 4月27日




モールス符号(Wikipedia)
アメリカ合衆国の発明家サミュエル・フィンレイ・ブリース・モールスは、1837年9月4日にニューヨーク大学で現在のものとまったく異なった符号で電信実験を行い、ジョセフ・ヘンリー(プリンストン大学教授)の指導とアルフレッド・ヴェイルの協力の下、改良した符号と電信機との特許を1840年6月20日に取得した。更に改良した符号(アメリカン・モールスと呼ばれ、当時指導を受けた電信手のOBなど極一部に、現在も使う人がいる)により1844年5月24日に実際の送信実験に成功した。この名称は発明者にちなんだものである。

符号の一例




さらに、
2009年4月27日掲載

モールス符号の符号長とアルファベットの出現頻度の密接な関連性

アルファベットの出現頻度とモールス符号の符号長(ビット数)を比較しました。

出現頻度の多いアルファベットほど短い符号で表わせれば、効率的に文書が打てることになります。下表で、出現頻度の高いアルファベットに優先的に短い符号が割りつけられていることがわかります。

さすが、モールスですね。

1791年4月27日 モールスの誕生日
1840年6月20日 モールス、モールス符号の特許を取得
1940年       コンピュータの登場


アルファベットの頻度表(頻度順)
アルファベット及びdigraphについてはCNN・ABC・VOAの各ニュースの各分野からランダムに4万1600文字を抜き出して各文字についてカウントしたものです。

※オリジナル表にモールス符号のビット数を加えました。
  回数 パーセン

テージ
モールス符号      回数 パーセン

テージ 
モールス符号
      ビット       ビット
e 4663 11.4 1 f 811 2.0 4
a 3452 8.4 2 g 744 1.8 3
t 3345 8.2 1 y 733 1.8 4
i 2914 7.1 2 w 694 1.7 3
o 2882 7.1 3 b 672 1.6 4
s 2850 7.0 3 v 408 1.0 4
n 2767 6.8 2 k 366 0.9 3
r 2543 6.2 3 j 84 0.2 4
h 1739 4.3 4 x 72 0.2 4
l 1583 3.9 4 q 34 0.1 4
d 1582 3.9 3 z 32 0.1 4
c 1306 3.2 4 . 661 1.6
u 1207 3.0 3 , 440 1.1
m 1092 2.7 2 ; : 32 0.1
p 827 2.0 4 ' " 334 0.8
           
      合計 40869 100%



モールス符号(アルファベット)
符号の一例




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