ノーベル財団は7日、ノーベル平和賞を西アフリカ・リベリアのエレン・サーリーフ大統領(72)と同国の平和活動家リーマ・ボウイーさん(39)、イエメンのジャーナリスト、タワックル・カルマンさん(32)の女性三人に授与すると発表した。同委員会は授賞理由として「平和構築活動に女性が安全かつ全面的に参加できるよう、非暴力の活動に取り組んだ」ことを挙げた(8日、東京新聞)。
さて、リベリアとはどこにある国か? リベリア船籍のタンカーなど、商業船の国籍がリベリアになっていることはよく知られているが、そのリベリアがどこにあるか、また、リベリアがどのような国であるかはあまり知られていない。
最近まで内戦が続いていたが、その内戦も収束し、現在は大統領の政策の下、国も安定してきているようである。鉄鉱石や金、ダイヤモンドなどの鉱物資源にも恵まれた人口400万人の国である。内戦後の復興途上でもあるので、一人あたりのGDPは372ドルとまだ低い。しかし、ノーベル財団が大統領に平和賞を与えたということは、この国に平和が訪れたと認定したわけであるから、今後の経済発展が見込めるものと考える。そう信じたい。
リベリアの国旗(Wikipedia)
リベリアの国旗は、1847年の独立時に制定された。アメリカ合衆国の国旗(星条旗)に似たデザインだが、これはこの国がアメリカ解放奴隷の再植民により建国されたことによる。
11本の紅白の縞はリベリア独立宣言の11人の署名者を示し、紅白の色は勇気と高いモラルを示す。青い四角はアフリカ大陸を表し、その中の白い星は元奴隷に与えられた自由を示す。
リベリアは船舶の便宜置籍国として知られ、約1,800隻の商船が実際の運行経路とは関係なくリベリア船籍を保有している。結果、この国旗は商船旗として、世界中で目にすることができる。
アメリカ合衆国の国旗
リベリア(Wikipedia)
リベリア共和国(リベリアきょうわこく)、通称リベリアは、西アフリカに位置する共和制国家。北にギニア、西にシエラレオネ、東にコートジボワールと国境を接し、南は大西洋に面する。首都はモンロビア。
アメリカ合衆国で解放された黒人奴隷によって建国され、1847年に独立し、現在のアフリカの中ではエチオピアに次いで古い国である。1989年から2003年にかけて断続的に2度も起きた内戦により、戦争一色の無秩序な国と化していた。
隣国シエラレオネと接するボミヒルズでは鉄鉱石が採掘されている。ニンバ山にも推定10億トンの鉄鉱石が埋蔵されていると言われている[誰によって?]。ほかダイヤモンドや金なども発掘される。ダイアモンドは密輸出もされている。農作物ではアブラヤシやコーヒー、ココア、米、サトウキビなどが栽培されている。ゴムも国の重要な資源であり、モンロビア近くにあるハーベルにアメリカのファイアストーン社がゴム農園を開いていた。
リベリアはまた、安価な手数料や船舶国籍証書の発行の便宜を図る便宜置籍国として知られる。登録している船舶数はパナマに次ぐ規模であるが、あくまでも書類上の船籍であるため、ほとんどの船舶はアフリカ西海岸への航海を行わぬままその一生を終える。 |
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