いよいよ日本でもこのタイトルの書籍が売れる土壌ができてきたようだ。2000年以降では、平均すると毎年1人が物理学分野あるいは化学分野ノーベル賞を受けていることになり、この書籍も物理学賞と化学賞に焦点を当てている。
日本人のノーベル賞受賞者(Wikipediaより)
ノーベル賞の受賞理由となった業績はかなり以前のものであるといわれながらも、多くのノーベル賞受賞者がでるようになり、そして毎年ノーベル賞の時期になると多くの日本人の名前の挙がるようになってきた。物理学や化学に関しては、日本はまだ科学技術力を持ち続け世界をリードしていると考えてもよい。
歴史に学び、将来を見通す力を得るためにも、このような書籍の出版は意味のあることだと思う。若い人が将来を描くコンパスの役割を果たす助けになると考えるからである。
ただし、問題は、ノーベル賞受賞者ひとり当りにさける紙数か1〜2ページ程度であろうから、ちょっと見にはよいかもしれないが、深く知るには適していないかもしれないということである。
書籍の内容
ノーベル賞110年にわたる物理学賞・化学賞全受賞者の詳細な「生涯」と「業績」。
人類の知的遺産の全貌をあますところなくとらえ、受賞者の人間像と学問的業績をわかりやすくまとめた一冊。
東京書籍は、『ノーベル賞受賞者人物事典――物理学賞・化学賞』(東京書籍編集部 編集)を発売した。価格は5,985円。
ノーベル賞110年間の、物理学賞・化学賞全受賞者計348名の業績等を網羅した人物事典。受賞者たちの生涯や学問的偉業の詳細をまとめている。ノーベル賞受賞科学者たちの人間像などを知ることができる。巻末に、物理学賞・科学省全受賞者の索引付き。
第1部 物理学賞
第2部 化学賞
ノーベル賞受賞者人物事典
物理学賞・化学賞編
東京書籍編集部 編
ISBN:978-4-487-79677-9
定価:5,985円(本体 5,700円)
発売年月:2010.12.25
体裁:A5判 上製 420頁 |
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