141. 水素と酸素の2:1液化混合物が爆発しない! 今までの常識をはるかに超える技術である

 2009年 5月11日掲載  2014年 3月 2日再掲


小学校や中学校の理科の実験で、水素を発生させて火をつけたとたんにフラスコが爆発して破片が飛び散り、生徒が負傷などというニュースが時たま新聞紙上をにぎわせる。また、最近では風船には水素でなくてヘリウムを用いるようになっている。水素の風船は、ライターで火をつけられると一気に爆発し、近くにいる人がやけどを負うからである。過去にそのような事件もあった。

水を電気分解すると水素と酸素が体積で2:1の割合で発生するが、この割合の混合物は特に「爆鳴気(ばくめいき)」と呼ばれ、最高の爆発力を示す混合物として知られている。

水の電気分解で得られたこの爆鳴気に相当する混合物を液化すると安定な状態の液化混合物が得られ、この混合物はすでにガスバーナーへの利用が始まっていると、日本経済新聞は伝えている。また、ロケットの液体燃料としても可能性を持っているようだと伝えている。

普通であれば、火をつけたとたんにその火が液体水素酸素混合物タンクへと逆火し、大惨事になるところであるが、そうはならないうようである。また、この混合物は水素単独、酸素単独よりも高い温度で液化するとあり、非常に不思議なことが起こっているようである。私の理解力からは遥かに遠く、まだ実感は湧いてこない。

特許の明細書を見ると、この特許の発明は1名で成し遂げられたようである。また、出願の指定国名(2文字の英記号)より全世界に出願された特許であることがわかる。日本では特許第4076953号(登録日、平成20年2月8日)としてすでに特許となっている。

本技術に関する日本テクノ株式会社の記事は、
   水素・酸素混合ガス発生装置
としてWeb上にある。混合ガスの特徴は次のように記されている。

OHMASA−GASの特長
(※OHMASAは本技術の発明者でもあり日本テクノの社長でもある大政龍晋氏より由来している)

   ・点火しても、安定的に静かに燃焼する。
   ・火炎の中に水素原子及びOHラジカルが存在する。
   ・生ガスには、分子状の水素、酸素以外に原子状の水素、酸素や
    重水素などが存在する。
   ・混合ガスを圧縮しても安全である。
   ・100−200気圧にしても、安全な「混合ガス」状態である。
   ・長期保存しても、「成分やエネルギー」にほとんど変化が見られない。
   ・多量の水(70%程度)を含んだ油とのエマルジョンでも、完全燃焼
    させることが可能。
   ・タングステンの金属を僅か1秒程度で、気化させるエネルギーを
    持っている。
   ・高エネルギーを発揮するため、「元素変換」の可能性があり、
    新しい産業の創生としての期待がもてる。
   ・ナノテクノロジー分野の製造エネルギーとしても期待できる。
   ・エネルギーの原料は「水」であり「無限」で、完全クリーンエネルギー。


原理を解説した論文
 表面技術  Vol. 56 (2005) , No. 4 p.207
 水の電気分解における低周波振動の効果
  大政 龍晋1), 谷岡 明彦2)
    1) 日本テクノ(株)
     2) 東京工業大学大学院 理工学研究科


日本テクノのホームページ

さて、この技術の価値、あなたならいくらと値踏みしますか?



日本経済新聞 5月11日 より引用



日本テクノ株式会社の出願特許


同特許の発明者および出願国


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