三浦宏さんの書籍「桶屋一代 江戸を復元する」は江戸時代の家屋や生活道具、そしてそこに江戸庶民の生活をそのままに配した十分の一の精巧な歴史再現モデルとなっている。
この書籍の各所には三浦さんが作った模型の写真が配され、軽妙な下町っ子の語り口で、時代背景と庶民の生活が語られる。
この書物1冊を読むと、江戸の庶民の生活の様子が手に取るように伝わってくる。
三浦さんは、本の題名にもあるように、本業は桶を作る職人である。本書からは、職人気質がありありと伝わり、実力の世界がどのようなものであるかが伝わってくる。
自給自足を成し遂げていた江戸時代。決して豊かとはいえなかったかもしれないが、その中で庶民がそれなりに工夫し、満足して生活していた江戸時代。その時代を知るのも閉塞感が漂う現代を生き抜く参考になるだろう。
三浦宏展は今月16日まで浅草で開かれています。
書籍より引用
三浦宏 展
4日後終了
テプコ浅草館にて
浅草在住の檜細工師三浦宏氏が製作した江戸期の家屋や生活道具の精巧な模型を展示します。
テプコ浅草館 企画展『檜細工師 三浦 宏 匠の技』
地元浅草・初公開 江戸庶民の暮らしを再現!
(展示物の写真があります) |
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