宇宙太陽光発電(Wikipedia)が話題になることが多いが、今回のニュースは同じ原理で、飛行船で発電した電力をマイクロ波で地上に伝えることに成功したというものである。
マイクロ波はご存じのとおり、電子レンジに利用される電磁波で、電子レンジでは水分子に作用することにより食品の加熱が行われる。
将来、静止軌道上の発電衛星により大規模に発電された電力がマイクロ波に変えられて地上に送信されるとき、地上をピンポイントで狙ってエネルギー送信が行われることになると思うが、このとき
1.マイクロ波が当たった部分の地上の雲が消失すると同時に、大気の温度が上昇しないか。
2.地上の10m四方の受信機を目がけてエネルギー送信が行われると考えられるが、発電機に宇宙ゴミが当たった場合などに衛星の姿勢が揺らぎ、エネルギーの当たる位置がずれないか。
3.もし、エネルギーが人間に当たった場合には、まさに殺人光線になるのでは。
面白い技術であるが、少し前まで携帯電話の電磁波でガンにかかると言っていた人類であるので、技術の難しさと相まって、たとえ小さなエネルギーであっても、実現までにまだまだ長い時間を要するのではなかろうか。
京都大:飛行船から無線で送電 地上での発電成功
引用開始
高さ約30メートルに浮かぶ飛行船から無線で電波を送り、地上で発電や充電をする−−。京都大生存圏研究所(宇治市)が10日、そんな実験を京大宇治総合運動場(同)で行った。
飛行船(長さ約17メートル)に搭載した重さ43キロの無線電力装置を使い、電気をマイクロ波に変換して地上に向けて発信。地上アンテナで受信した後に電気に戻す、という仕組み。この日の実験では見事、地上のライトが点滅したり、携帯電話の充電に成功した。
同研究所によると、将来的には、災害で停電した時などの電源供給や、宇宙での太陽光発電に使えるシステムといい、今後、機械の小型軽量化を目指していく。
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