アフリカで10〜20万年前に進化した人類が、世界に広がってくる様子は遺伝子解析によりこれまでにも研究されてきたが、今回の研究は東洋に焦点を当てた大規模な研究である。1900人の遺伝子解析の結果より、ある理科→インド→タイ→日本と海岸伝いに人類が移動したのではないかとの示唆が得られた。
海岸伝いに移動するのが速度的には速いであろう。シルクロードなどの難所の多くある陸路は時間的にはるか後に、というよりは、人類の歴史から見てそんなに古くない時期にできたものであろう。
西洋からキリスト教が日本に伝わってくるとき、そして第二次世界大戦後の航空機がまだ発達していない時期にも、宣教師は同じ道筋をたどって日本に到来した。
今回の研究においては文化論も同時に論じられているので興味深い。言葉においては、文化の違いにも、さらに韓国語と日本語の文章の構成(並び)が西洋の言語と異なることにも何らかの示唆が与えられると面白いのだが。
日本経済新聞 2009年12月11日より引用
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