175. 事実上破産状態にある日本 個人資産を守る手段としての投資はいかにあるべきか?

 2009年12月14日掲載  2014年 3月 5日再掲


本「投資リッチの告白」にはなかなか手厳しいが、なるほどと思える内容が書いてある。以下に引用させていただきながら、私が感じたことも付け加えさせていただきます。


日本はすでに国家破産している。日本人の個人資産は総額で1550兆円、それに対して普通国債の残高は553兆円。地方が抱える債務、年金の債務などを加えると1500兆円を超える。隠れ債務を加えると2000兆円を超えるという説もある。

この破産状態から抜け出す方法は、
1.日本が好景気となり、税収により借金を返済していく
2.国民の金融資産と国の借金の棒引きを行いチャラにする
3.ハイパーインフレを引き起こし円の価値をゼロに近づける

ケース1は現段階では考えにくいので、2か3のケースの可能性が高くなります。このためには自己防衛策を取っておく必要がある。

現在の格差社会においては、「低所得者」ほど「一属性」で生きています。しかし、金持ち側は収入以外に株式や不動産など投資による収入でダブル、トリプルインカムを確保しているから「格差」が広がるのです。インカムの幅を広げることが格差社会から抜け出し、生活の安定を保証する手段となる。

投資に関しては、
未来を予測したがる経済評論家やアナリストの言っていることや書いていることの9割は、すでに起こったことの分析であり、後付けで理由を述べているだけです。
(経済ニュースでも前日の株価の高低については必ずもっともらしい解説がつきますが、本日の株価のアップダウン予測についてはあたったりあたらなかったり 評論家やアナリストの仕事とはそういうものと認識すべきでしょう)

投資と投機は異なる。投機は一種のギャンブルです。投資についての本当の知識とは、自分がどこまでリスクを許容できるか、どの程度リターンを求めているのかを正しく知ることにつきます。しっかりとした判断基準があれば、投機に走ることはなくなります。

  投資:資産を増やす仕組みにお金と時間を投入すること
      「リスクとリターンの計算」に合理的な根拠があるか
  投機:ギャンブル

GO WEST(ゴーウエスト)理論 経済の中心は西へ西へと流れていく。ヨーロッパの繁栄はアメリカに移り、アメリカの発展は日本に移り、・・・。イギリス→アメリカ→韓国→中国→インドというふうに。私たちが日本で経験したことは、西方の発展途上の国でも起こるから、それらの国に投資すれば高いリターンが得られると。
お勧めはベトナムと記されている。


以上のことを勘案すると、一時はやった言葉「ゆでガエル現象」はいまだに健在でしょう。年替わりで国際情勢や経済情勢が変化する今日ですから、その変化に慣れてしまうことなく、何らかの自己防衛策は講じておく必要があると思います。まずは、その気になるか? ついで、時間と労力をそこに投入する意思があるか? 資産の一部を投資できる勇気があるか?

国会議員の資産内容が発表されますが、その資産は国内のモノばかりで海外のモノは含まれません。これは日本の経済状況、国家資産状況を知る国会議員の先生方は今の日本を資産が十分に保全できる国と考えている証拠なのでしょうか??




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