アマゾンはその広大な熱帯雨林によりCO2を吸収する地球の肺と考えられていた。もちろんその機能があるが、それにもまして空気中に水を水蒸気として放散し、大気の流れを利用して水を運ぶという大きな役割を果たしている。
いまその機能が弱まっている。木が切り倒されたことにより蒸散される水蒸気量が減り、雨量が減ったことでサバンナが広がって来ているとのことである。農業への影響、水力発電への影響などが心配されている。
下に引用したニュース(冒頭の見引用)はそのことを伝えている。
部分引用
アマゾンの“空飛ぶ川”が干上がる?
Christine Dell'Amore in Copenhagen
for National Geographic News
December 18, 2009
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_printer_friendly.php?file_id=48605700
南アメリカのアマゾン地方には、広大な熱帯雨林全域に水分を運ぶ湿潤な気流、“空飛ぶ川(flying river)”が存在する。しかし、この川が干上がる恐れがあるという。地球温暖化を抑制している働きがあるアマゾンの熱帯雨林に悪影響が出る可能性がある。
アマゾン地方では現在、気候変動を主因とする気温上昇により、乾燥したサバンナが拡大しつつあり、ブラジルの農業やエネルギー産業にとって死活問題となる水循環に乱れが生じ始めている。
森林の減少もその一因だ。木材生産や農地拡大のためにブラジルで熱帯雨林の伐採が進み、“空飛ぶ川”を生みだす水蒸気の放出源となる木が少なくなっている。
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