都市鉱山の埋蔵量は大したものです。また、いわゆる鉱山と異なるのは、都市とあるように、この多くの貴金属は大都市の中に眠っています。さらに、この鉱山に含まれる貴金属は、通常の金属鉱石に含まれるよりも高い濃度で電子機器などに含まれています。
いよいよ、世の中は本当の意味でリサイクル社会とならざるを得なくなってきています。
部分引用
都市鉱山 発掘に新技術
asahi.com 2009年12月24日
不用になった携帯電話や小型ゲーム機などの小型電子機器からニッケルやコバルト、タングステンなどの希少金属を効率的に取り出すのに有効なシステムを、物質・材料研究機構(つくば市)などが開発した。廃家電は希少金属を多く含むため「都市鉱山」とも呼ばれ、再利用が期待されている。しかし、コスト面の問題などで再利用は進んでおらず、効率的に「発掘」できる技術が待たれていた。(中村浩彦)
都市鉱山の国内蓄積量は金が6800トン、銀が約6万トン、ニッケルが170万トンといわれ、世界有数の規模。資源の少ない日本では有用資源としての活用が期待されている。県内でも、環境省などが行う希少金属のリサイクルモデル事業で日立市と高萩市、北茨城市、古河市が電子機器の回収に取り組んでいる。
新開発のシステムは、携帯電話などをバラバラに分解する「破解(は・かい)機」と、回収した回路基板から希少金属を回収する「3次元ボールミル」で構成される。
破解機は、突起のついた直径約30センチの2枚の円板が互いに逆方向に回転してお
り、円板の間に入れた電子機器にねじり力を加えて部位ごとにバラバラにする。希少金属を含む電子部品がのった回路基板を容易に選別できる。1台の処理時間は20秒足らずだ。
3次元ボールミルは、球形の容器内にセラミック製の小さな球が大量に入っており、選別した回路基板を一緒に入れる。容器を縦横に高速回転すると、中でセラミック小球が電子部品を削り取り、希少金属を含んだ部分を粉末状態で回収できる仕組みだ。 |
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