207. 民間宇宙旅行を商品としたJTBの中村豊幸 そこに至る道のりを記した「新企画は宇宙旅行!」

 2010年 1月 1日掲載  2014年 4月15日再掲


民間宇宙旅行の開始は2年後より始まる。その費用は2000万円。この金額は資産家にとっては大きな額ではないであろう。

この民間宇宙旅行への流れを日本で一番最初に察知し、ビジネスとして取り上げたJTBの中村豊幸氏の話である。紹介図書の名前は「新企画は宇宙旅行!(古田靖著、2010年1月5日発行)である。

宇宙に憧れをもつ日本人は多い。そして、その宇宙へ行けるチャンスを現実のものにできる可能性を持つ日本人の数もおおい。ここに、観光としての宇宙旅行業務が成立することになる。

JTBにおいてこの宇宙旅行ビジネスが商品となるまでの、中村の苦労をつづったのが本書であり、そこに大貫美鈴さんがどのように関与したかも記されている。これがメインストーリー。


本書で紹介された宇宙旅行船の数々





私はこの本より副次的な情報を得た。

JTBは世界で一番大きな旅行会社である。

旅行には国内旅行、海外旅行、国際旅行の3つのジャンルがある。
国際旅行とは海外から日本に来ていただくお客様を対象とするもの。

中世以前の日本人は旅行はしなかった
  (ひと山むこうにどのような世界があるか知らなかった)
旅行ブームは江戸時代の伊勢神宮参りで始まった
  (伊勢講とよび会員制団体旅行クラブができる)
1961年に日本では海外旅行は自由化されていなかった。
1964年の初の団体ツアー「第一銀行ハワイ観光団」の旅行費用は
  36万4千円。当時の大卒初任給は約2万円。



中村豊幸氏

宇宙旅行「もう夢ではない」 下諏訪でJTB社員が講演
http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_74931





大貫美鈴氏

女性宇宙フォーラム総合コーディネータ
日本女子大学学術研究員
国際宇宙大学日本人卒業生会(JASI)組織運営顧問
元国際宇宙大学(ISU)日本事務所
http://www.liveinspace.net/interview/oonukisan/oonukisan1.htm





宇宙旅行商品化物語  
中村(Nick)豊幸
2006.07.15
http://www.aero.or.jp/web-koku-to-bunka/07.11JTB.htm



宇宙旅行について上手くまとめられているサイト

http://4ki4.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-cc11.html




以下Wikipediaより

スペースシップ2

ホワイトナイトツーの完成セレモニーにおけるスペースシップツー1号機。製作中のため黒いカバーが掛けられている

用途:スペースプレーン
製造者:スケールド・コンポジッツ
運用者:
運用状況:生産中(1号機は2009年12月7日ロールアウト)
表示スケールド・コンポジッツ モデル339 スペースシップツー (Model 339 SpaceShipTwo, SS2) は、開発中の宇宙旅行者向けの弾道飛行スペースプレーンである。スケールド・コンポジッツと、リチャード・ブランソンのヴァージン・グループによるジョイントベンチャーであるスペースシップ・カンパニー (The Spaceship Company) により、Tier 1bプログラムの一部として開発されている。2009年12月7日、カリフォルニア州のモハーヴェ宇宙港にて1号機VSSエンタープライズが初公開された。

宇宙航空会社のヴァージン・ギャラクティックは、2009年以前には行われたことのなかった乗客向けの民間宇宙飛行サービスを提供するために、この宇宙機を5機編成で運用する予定である[1]。初めての宇宙飛行は2011年6月前後に行うとしている[2]。



ロケットプレーンXP

乗員は8名で、機体やエンジンの多くは再利用を前提としており、既存の商用航空機の部品を流用、強化して用いられるものと考えられている。
ジェットエンジンにて航空機同様の離陸を行い、高度を稼いでからロケットエンジンを使用し、高度100kmまで上昇する方式を採る。帰還時には、飛行機と同様に滑空して着陸する。
2007年半ば以降を目途に運用が開始される予定だが、開発は難航している。



ファルコン1

ファルコン1 (Falcon 1) はアメリカ合衆国の企業スペースX社により設計、製造される商業用打ち上げロケットである。

二段階からなる機体の一部は再利用可能なシステムで構成され、一段目と二段目は共に液体酸素およびロケット用ケロシンRP-1を推進剤として使用する。一段目はマーリン・ロケットエンジン、二段目はケストレル・ロケットエンジンを使用する。いずれも自社開発のエンジンであり、それまで民間の主導で開発されるロケットは余剰となったICBM等からの転用型が多く、新規に開発リスクの大きいエンジンも含めて液体燃料ロケットを新規開発する例は珍しい。

固体燃料ロケットエンジンに比べて液体燃料ロケットエンジンのほうが比推力が高く、高性能であるが開発、運用の難易度が高く、これまで民間主導の打上げロケットには新規開発の例は固体燃料ロケットと比較して少なかった。

世界初の民間出資・開発による液体ロケットであるファルコン1の打ち上げ費用は670万ドルと低コストであり、専門家からは商用ロケット市場に革命を起こすものと指摘されている。





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