232. 杏林製薬は耳の中で音が鳴り響く耳鳴りに効く治療薬を開発

 2010年 1月12日掲載  2014年 4月17日再掲


普段は気にならないが、意識すると聞こえてくる耳鳴り。良い薬が無かった耳鳴りに朗報となるか。



NIKKEI NET 1月10日より

耳鳴り治療薬開発へ キョーリン、10年度にも治験

 キョーリンの製薬子会社、杏林製薬は耳の中で音が鳴り響く耳鳴りの治療薬を開発する。2011年3月期にも臨床試験(治験)を始める。耳鳴りの一因とみられる神経の過剰な興奮を抑える新型の薬剤で、既存薬が効かなかった患者の治療につなげる。

 開発する耳鳴り治療薬は「ネラメキサン」。ドイツの製薬会社のメルツ・ファーマシューティカルズから日本での独占的な開発・販売権を取得して、治験の準備を進めてきた。神経伝達物質が特殊なたんぱく質に働き掛けて神経を興奮させるのを妨げ、耳鳴りを改善するという。



耳鳴り(Wikipedia)

自覚的耳鳴
急性期には、まず難聴の原因となる疾患毎に推奨されている治療を受けるべきである。たとえば、突発性難聴であればステロイドの内服や点滴、高気圧酸素療法などがその治療となる。慢性化した耳鳴には、漢方薬の内服、安定剤の内服、局所麻酔薬の注射、鍼灸などの民間療法などが行われるが、確実にこれを消失させることはしばしば困難である。その他、慢性期におこなわれうる治療として、Pawel Jastreboffの神経生理学的耳鳴理論によるTinnitus Retraining Therapy(TRT)が本邦にも広まっており、その有効率は6-80%程度とされている。


文書リストに戻る ホームに戻る