先のブログでも口蹄疫について記しました。家畜に発生する口蹄疫は英語ではfoot‐and‐mouth disease、そして人間の子供に発生する手足口病はhand-foot-mouth disease。英語での響きも似ていますし、症状も似ています。
しかし、家畜に発生する足口病を日本語に訳す時に、口蹄疫としています。確かに「ヒズメ」は「蹄」ですが、「病」を「疫病」としたところは、その病が深刻で、経済的にも失うところが大きかったためと考えられます。
2000年に引き続き、本年も宮崎県で口蹄疫の発生がみられています。口蹄疫のウイルスは風に乗ってドーバー海峡を越えて伝播するほど感染力が強く、これに罹患した家畜はほとんどが死に至るそうです。
下に示したWikipediaにも、すでに「 2010年5月10日、新たに宮崎県川南町の11農家の牛と豚に感染の疑いがあると発表される。殺処分される牛と豚は計7万6852頭となった。新たに殺処分対象となった牛と豚は合計12,498頭、殺処分される豚は川南町全体の約半分になった。」と記されているように、その経済的な影響は深刻です。
早期の「封じ込め」が成功することを祈るばかりです。
なお、人間の乳幼児のかかる手足口病も、西日本を中心にここ11年で一番多くの件数が発生しているとのことである。前回流行の2000年といえば、日本で口蹄疫が流行した年と重なる。偶然とはいえ興味深い。
手足口病が2000年以降で最多
Asahi.com 5月15日
宮崎の口蹄疫、新たに5例 殺処分、計8万366頭に
宮崎県は14日、同県川南町の5農場の牛に新たに口蹄疫(こうていえき)の感染疑い例が見つかった、と発表した。5農場には109頭の牛がいる。これで確認された感染疑い・確定例は計91例、殺処分対象は計8万366頭になった。
また、県は同日、13日に特例措置が認められて避難を開始した県家畜改良事業団(同県高鍋町)飼育の種牛6頭が、同事業団から西へ約20キロ離れた同県西都市への移動を終えたことも発表した。
口蹄疫(Wikipedia)
感染
家畜の伝染病の中では最も伝染力の強い疾病でもあり、感染動物からの体液、分泌物、糞便との接触だけでなく病原体が付着した塵により空気感染もする。空気感染では、水疱が破裂した際に出たウイルスや糞便中のウイルスが塵と共に風に乗るなどして、陸上では65km、海上では250km以上移動することもある。幾つかの例があるが、実際に1967年から1968年のイギリスでの感染事例では、ドーバー海峡を越えフランスでの感染を起こした。また、1981年にデンマークからスウェーデンへと伝播している。
日本でも2000年春、約92年ぶりに宮崎県と北海道でO型の口蹄疫の発生が見られており、2010年4月23日にも宮崎県で感染が確認された。
1899年に茨城県で発生し、1902年まで東京府、京都府ほか5県で3,459頭の牛が感染した。その牛で作った種痘ワクチンにより米国で口蹄疫が広がったことがあるという。
1908年に、東京府、神奈川県、兵庫県、新潟県で522頭の感染が記録されている。1909年から1999年まで日本での感染の記録はない。
2000年3月25日から4月9日に宮崎県で3戸、5月11日に北海道で1戸の感染が確認、6月9日には終息。日本では約92年ぶりの発生となった。
2010年5月10日、新たに宮崎県川南町の11農家の牛と豚に感染の疑いがあると発表される。殺処分される牛と豚は計7万6852頭となった。新たに殺処分対象となった牛と豚は合計12,498頭、殺処分される豚は川南町全体の約半分になった。 |
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