314. 兵庫県淡路市 ふるさと創生事業の1億円で借りていた金塊53.5kgを返還 買い取っていれば時価2億円

 2010年 5月15日掲載  2014年 5月 5日再掲


1989年に1億円の金塊ということで有名になった兵庫県淡路市。その金塊を借り先の三菱マテリアルに返還することになった。もし買い取っていれば今は時価2億円となっている。保証金の1億円は返ってくるので、1億円儲けけ損ねたことにはなるのだが、本来の目的が金を保有している市として市民の意識を高揚することであったから、今までにその目的を十分に達していただろう。

来週からはこの金塊はイミテーションゴールド(金色の合金)となり、金で1億円を儲けそこなったことと重なり、市民の気持ちはしばらく落ち込むかもしれない。神のみぞ知る、金の高騰という予期しなかった悪戯である。

現金で返ってくる1億円を市民のためにどう使うかが、市長の腕の見せ所である。続くニュースを期待している。



JIJICOM 5月15日

「1億円金塊」を返還=ふるさと創生活用、兵庫・淡路市

 兵庫県淡路市(淡路島)で15日、1989年のふるさと創生事業として交付された1億円を活用して、同市が借りていた金塊(53.5キロ)を、三菱マテリアル(東京)に返還する記念式典が開かれた。
 金塊は、旧津名町が1億円を保証金として同社に預け、静の里公園資料館で89年から展示。直接金に触れられるという展示方法で話題を呼び、98年に年間入場者数が最多の約39万人となるなど、累計で約377万人を集めた。
 しかし、金相場の高騰で、追加の保証金を求められたため、同市が返還を決めた。市に戻る保証金1億円は、市民サービスの向上に活用するという。同資料館は今後、金塊のレプリカや記念写真などを展示する。


三菱マテリアル 金の売買価格

 5月14日の売価は3830円/g  53.5kgならば2億500万円の売価となる。




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