大銀行が1企業に多額の融資をするときには、財務状況その他の信用調査を実施します。また、住宅ローン等の大口貸付を行う場合にも、信用調査は欠かせません。
企業に貸し付ける場合には、銀行はその企業の今までの財務状況が将来にわたって続くものと考え、貸出額と利率を設定します。赤字が続いている企業では、融資を受けることが困難となる場合が出てきます。
今は赤字ですが、将来性があり、資金さえ充当できれば、売上・利益ともに伸びてくる会社にとっては、銀行の目利きが確かな場合は融資を受けることができますが、担当者が事なかれ主義(危険に近寄らない場合)には融資を受けることが難しい場合が出てきます。
銀行においては、財務諸表や担保の状況を聞き取りで調査しながら貸付を行いますので、対面による融資と言えます。
それに対して、消費者金融においては小口の貸し出しが数多くあります。数をこなすためには、いちいち対面による貸し出しを細かくやっていたのでは、聞き取りに労力がかかり、利益が出ない構造となります。
そこで、消費者金融においては、借り手の属性を機械的に採点することにより信用度を割り出し、その信用度(点数)に応じて貸出額と利率を決定することになります。こちらは銀行の対面による貸し出しに対して機械的判断による貸し出しとなります。
その点数付けをするための手法がクレジット・スコアリングとなります。
6月18日から改正貸金業法が実施されますので、融資額は年収の1/3までとなります。指定信用情報機関に全業者の信用情報が集められますので、複数の消費者金融で融資を受けた場合にも、その融資額の合計が年収の1/3までとなります。
以上、返済不能な貸し出しをしてはならないとの法が本格始動するわけです。
スコアリング
スコアリングとは、借入れを希望する人に対して、年齢・勤務年数・年収・勤務先・公共料金振り替えなどを得点方式で評価する。 各金融機関によって、また借入れ金額によって、クリアされる評価点が違います。
クレジット・スコアリング
クレジットスコアリングとは、「一件あたりの貸出額が小口の中小企業者に対して、企業属性や財務諸表などの信用リスクと関係が深い諸変数を説明変数とする計量モデルを用いてスコアを算出して融資を決定する手法」のことをいいます。
さらに詳細な説明が続く
消費者金融
カードローンとグレーゾーン金利
利息制限法上限の金利は20%まで
多くの消費者金融は29.2%の金利設定
20~29.2%の金利がグレーゾーン金利で過払い金返済請求が起こっている。
改正貸金業法(音声による詳細な解説あり、お勧めサイト)
改正のポイントは多重債務者対策。
1.無担保で借りれる金額の上限は年収の1/3まで(総量規制)
2.指定信用情報機関の制度の創立
2006年12月13日 成立
2006年12月20日 公布
2007年1月20日 闇金の罰則強化開始
公布から1年以内(2007年12月20日までに) 本体施行
施行から1年半以内(最長で2009年6月下旬) 指定信用情報機関制度の開始
2010年4月20日、政府は改正貸金業法の完全施行(借入総額を年収の3分の1に制限する総量規制を含む)を2010年6月18日に実施することを閣議決定した。 |
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