土地の所有権を決めるために国により明治時代に作成された図が公図といわれるものである。この図が作られた本来の目的は、税金の額を決めるためである。
農民も手伝って測量が行われたが、当時、距離の測定は荒縄を用いて行われたため、縄が伸びたり縮んだりとその精度はかなりあいまいであったようだ。さらに、税金を少しでも安くしようと、測量結果を自分の土地の面積が少なくなるように導く傾向もあったようだ。
そのような理由で、私たちが所有している土地の隣地との境界や面積は必ずしも正確なものとはいえないようである。これが、隣地との間で境界論争が起こる原因ともなっている。
昔のことを知る人や信頼に足りる証拠がない場合には、話し合いで納得のいく境界を確定することになる。話し合いが決裂した場合には裁判となるが、測量費用や裁判費用等、高額の費用がかかってくることになる。
さて、その構図であるが、下に示すように、驚くばかりの誤差がある。実際にどの都市のどの部分でどのくらいお誤差があるかを確認しようとしたが、残念ながらURLのリンクが切れているために、このブログを書いている時点ではその確認には至っていない。
不動産というくらいであるから、地に足がついた確固としたものであると思っていたが、国は税金さえ徴収できれば良く、やはり国が絡む仕事には信頼度が書ける部分があると、調べてみて再確認したわけである。
国土交通省
都市部における公図と現況のずれの公表(第三次公表)について
(621市区町において公図約25万枚分を追加)
国土交通省では、遅れている都市部の地籍調査を進めるために都市再生街区基本調査を実施し、その一環として都市部における公図と現況のずれを調査しています。
これまでに計38市区について公開してきたところですが、今回全国45都道府県にまたがる621市区町を追加し、国土交通省ホームページで公開を開始します。
(注)市区町数は平成18年度末現在。
公開の概要
(1)公開される情報
公図と現況のずれの程度を「精度の高い地域」から「極めて大きなずれのある地域」まで5段階に区分して色分けした地図情報
(2)今回公開される成果の概要(別紙参照)
追加で公表可能となった約7,800km2 について公開。
(既公表と併せて約9,000km2 について公開)。
(3)公開の時期・方法
公開時期 平成20年2月29日(金)より閲覧可能
公開方法 国土交通省HP URL:http://www.land.mlit.go.jp/Kouzu_zure/
(※現在このURLがリンク切れしている)
(別紙1) 「都市部における公図と現況のずれ」の概要(第三次分)
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