360. サラリーマン 円周率5兆桁計算 成功までの経緯と10兆桁計算への意気込み

 2010年 9月 1日掲載  2014年 5月 5日再掲


パーソナルコンピュータを増強して円周率5兆桁をもとめた人の苦労談である。サンケイニュースよりその一部を抜粋させていただいたが、目的達成への強い意欲と、それを他制するための地道な足取りがよくわかる。

円周率の桁数は無限に続くので、今後、個人が算出桁数を競い合うことになってくるものと考えられる。かつてはスーパーコンピュータを用い、国家の威信をかけてこの桁数競争を繰り広げてきたわけであるが、その競争がいよいよ個人のレベルにまで降りてきたわけだ。

ただ、どこの国の個人が円周率の計算桁数算出の世界記録を樹立したかということは、やはりその個人が属する国の技術レベルを証明することになると信じている。



サンケイニュース 8月31日 抜粋

円周率5兆けた 自作パソコンで世界新記録 苦労の連続、長野の会社員計算

 長野県飯田市の会社員、近藤茂さん(55)が、自宅のパソコンで円周率を小数点以下5兆けたまで計算し、昨年末にフランスの技術者がパソコンで記録した約2兆7千億けたを大幅に更新した。近くギネスブック登録を申請する予定だ。

 近藤さんによると、自作パソコンに通常の数十台分となる32テラバイトのハードディスクを搭載。米国の大学院生、アレクサンダー・J・イーさん(22)のプログラムを使った。メールを通じてテストを繰り返した後、5月4日に計算を開始。8月3日まで検証を含め90日と約7時間かかった。

 計算中は、電気代が月2万円、ブレーカーが落ちたことも。

 来春には10兆けたに挑みたい」と記録更新へ早くも意欲をみせている。


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