361. インテグリティ(integrity)を持っているとはどういう状態のことか? 真のリーダーとは?

 2010年 9月 1日掲載  2014年 5月 5日再掲


インテグリティなる難しい言葉がある。日本語ではどう訳せばよいかわからない言葉である。辞書を引くと「誠実{せいじつ}、正直{しょうじき}、高潔{こうけつ}、品位{ひんい}、完全{かんぜん}(な状態{じょうたい})、完全性{かんぜんせい}、全体性」などの訳語が出てくる。

さてそれでは具体的にどういうものか。ここでは抜粋にとどめるが、日経ビジネスに詳しく紹介されている。インテグリティとは人間力である。ドラッカーが指摘している「インテグリティの欠如した人」の反対の特徴を有する人は、インテグリティを持っていることになる。確かに、このようなリーダーが会社に現れると、その会社は大いに活性化されることと思う。

いよいよ民主党の代表を決める選挙が始まったが、菅と小沢のどちらがインテグリティを持っているのか。そして、選挙に投票する人は、インテグリティにより代表を決めるの能力があるのか? 興味深く見守りたい。



日経ビジネス 9月1日 抜粋

経営者の皆様、“インテグリティ”をお持ちですか?
訳しにくいが頻出キーワード。つまるところ人間性?


ドラッカーが『現代の経営』で挙げている、integrityが欠如した人の例は以下の通りである。

・人の強みではなく、弱みに焦点を合わせる者
・冷笑家
・「何が正しいか」よりも、「だれが正しいか」に関心をもつ者
・人格よりも頭脳を重視する者
・有能な部下を恐れる者
・自らの仕事に高い基準を定めない者

『リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質』(ヘンリー・クラウド著、
中嶋秀隆訳)という本に出てくる。この本の原題はずばり、integrityである。

最近邦訳が出た『ビジョナリカンパニー3 衰退の五段階』において、著者のジェ
ームズ・C・コリンズ氏は、HPの取締役会のやり方に問題があったと指摘している




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