375. 中国では優先座席に座れない老人が実力行使 文化国家への過渡期にある中国の姿がここにも

 2010年 9月24日掲載  2014年 5月 5日再掲


日本の列車にある優先席(元シルバーシート)は、お年寄りや妊婦、体の不自由な人たちを優先的に座らせるのが常識になっている。最近はハイカラにpriority seat(優先席)と書いてあることも多い。

日本では、混雑時にはお年寄り(70歳以上?)にかなりの割合で席を譲っているように感じられる。わたしも、優先席があいていてもめったなことでは座らない。

ところが、中国では少し事情が違うようだ。若い女性が老人(男性)に席を譲らないので、その報復に若い女性の膝の上に腰かけてしまう事件が多発??しているとSearchinaは報じている。お叱りを覚悟で書くと、これぞ老人を若返らせるためのまさに優先座席である。このような行為を日本国内で行うと、間違いなく痴漢罪で訴えられる。

さて、日本の優先座席であるが、わたしはこの座席が本当に老人のためを思って作られたものかどうかに疑問を持っている。優先座席はJRや私鉄を問わず、どの車両においても一番端に位置している。ここに腰かけた体験であるが、ともかく揺れが大きい。車両の真ん中近くの席であれば比較的揺れが少なく、読書も何楽にならないのにである。いつの日にか、優先座席が車両の中央部に移動する日が来るであろうか?



Searchina 7月31日

席を譲るかどうするか?席を譲らない乗客に老人が怒ってバスの前で立ちふさがる―四川

  数日前から、「四川省宜賓で若者が席を譲らないので老人がバスを止めてしまった」というニュース写真が日本のネットに伝わってきている。先に乗った乗客で席がいっぱいだったので、後から乗った白髪のおじいさんが怒ってバスから降り、バスの前に立ちふさがったために、10分以上も発車が遅れたというのである。最近、「席を譲る道徳」に関する論争が中国国内のネットでよく見られるが、これは社会全体の慣習が改善されている証だろう。もちろん一方では、北京で制定された「老人に席を譲らなければ運転手が発車しない」という規則や、鄭州で実施されている「席を譲らなければ罰金を科する」という条例など、無理強いするような話も時折聞かれるのだが。

つづく





Searchina 9月22日

モラルがないのはどっちだ…座席を譲らぬ女性の上に座るお年寄り続出―中国

  中国の地下鉄やバスに乗ると、幼児・老人・妊婦・体の不自由な人に席を譲ることを訴える標語や標示をよく見かけるが、昨今ではかたくなに席を譲らない若者も多いようだ。そんな若者に業を煮やしたお年寄りが、「指導」のために若者の上に座るという事件がたびたび発生しているという。西安版報が伝えた。

  21日午前、陝西省延安市内の路線バスに乗車していた70歳前後の男性が、座席を譲ろうとしない若い女性のひざの上に座った。女性は叫び声をあげると、他の乗客の笑い声の中いそいそとバスを降りていったという。

つづく




Searchina 4月19日

中国の電車だけにある注意書き「〇〇を吐かないで下さい」

  タイの地下鉄には、「お坊さんに席をお譲りください」という注意書きがある。これはタイ国民が信心深い人たちだからであり、お坊さんを大切な存在として扱っているためである。タイはアジアを代表する仏教国なのだ。こんな注意書きがあるのはアジアのなかでもタイの電車くらいだろう。

  同じくアジアの中国にも、中国の電車にだけ掲載されている注意書きがある。それは、「車内でツバを吐かないで下さい」や「窓からごみを投げ捨てないで下さい」という注意書きだ。

  日本ならば、常識的に考えて車内でツバを吐いたりゴミを窓から捨てたりなどありえない事だが、中国では注意書きとして表示しておかないとやってしまう人がいるようである。 

つづく




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