A04  信頼性獲得手法



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技術士試験の問題からは必要最小限の引用にとどめる。(問題)が記されている部分はその引用である。

問題および解答は日本技術士会のホームページより必要に応じて入手してください。

  技術士第一次試験の問題   



問題番号が赤字のものは、ボーナス問題

H22年 T−1−2 



H22年 T−1−2

H22年度問題  

正答: C 

(解答)

ETA(Event Tree Analysis)は論理記号を使用しない。

@ Failure Modes and Effect Analysis(フォールトモードの決定と影響の決定)

A Failure Modes, Effects and Criticality Analysis(フォールト発生確率とその影響の重大さの格付け)

故障とは、アイテムが要求機能達成能力を失うことである。
故障モードとは、故障状態の形式による分類であり、例えば、断線、短絡、折損、摩耗、特性の劣化などである。

FMEA(Failure Modes and Effects Analysis)は、あるアイテムにおいて、各下位アイテムに存在し得るフォールトモードの調査、並びにその他の下位アイテム及び元のアイテム、さらに、上位のアイテムの要求機能に対するフォールトモードの影響の決定を含む定性的な信頼性解析手法である。

FMECA(Failure Modes, Effects and Criticality Analysis) は、FMEAに付加して、フォールト発生の確率及びフォールトによる影響の重大さの格付けを考慮する定性的な信頼性解析手法である。

ETA(Event Tree Analysis)は、信頼性又は安全性上、その発生が好ましくない事象について、論理記号を用いて、その発生の経過をさかのぼって樹形図に展開し、発生経路及び発生原因、発生確率を解析する技法である。」は誤り。
ETAは論理記号を使用しない。

FTA (Fault Tree Analysis)は、下位アイテム又は外部事象、若しくはこれらの組合せのフォールトモードのいずれが、定められたフォールトモードを発生させ得るかを決めるための、フォールトの木形式で表された解析である。



(参考)

故障モード(Wikipedia)

故障モードは、JIS C5750-4-3:2011では「アイテムにおける故障の様子」と定義されている。JIS Z8115:2000のF2では「故障状態の形式による分類。例えば、断線、短絡、折損、摩耗、特性の劣化など」と定義されている。 故障モードは、ハードウェアの部品の構造に着目したもの、機能に着目したもの、工程に着目したものなどに分類される。

障モード影響解析(FMEA)

故障モード影響診断解析(FMEA:Failure Modes Effects Analysis)は、故障モードを活用した信頼性解析手法の一つである。故障モード影響致命度解析(FMECA)

故障モード影響致命度解析(FMECA:Failure Modes Effects and Criticality Analysis)は、FMEAをベースにして、故障モードが発生する頻度を加味して故障リスクの大きさを算出し、安全性を定量的に評価する解析手法である。

故障モード影響診断解析(FMEDA)

故障モード影響診断解析(FMEDA:Failure Modes Effects and Diagnostics Analysis)は、FMEAをベースにして、故障モードの発生確率と故障の影響を加味して、安全側故障率と危険側故障率を分析する手法である。




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