A09  設計図面等



努力目標

  覚える




技術士試験の問題からは必要最小限の引用にとどめる。(問題)が記されている部分はその引用である。

問題および解答は日本技術士会のホームページより必要に応じて入手してください。

  技術士第一次試験の問題    



問題番号が赤字のものは、ボーナス問題

H26年 T−1−6   H17年 T−1−3   H16年 T−1−2




H26年 T−1−6

正答: B

(解答)

図面は投影法において第二角法あるいは第三角法で描かれる。」は誤り。
日本では図面は第三角法で描くとJISに規定されている。第二角法はない。

寸法記入は製作工程上に便利であるようにするとともに、作業現場で計算しなくても寸法が求められるようにすること。

車輪と車軸のように、穴と軸とが相はまり合うような機械の部品の寸法公差を指示する際に「はめあい方式」がよく用いられる。

工業製品の高度化、精密化に伴い、製品の各部品にも高い精度や互換性が要求されてきた。そのため最近は、形状の幾何学的な公差の指示が不要となってきている。」は誤り。
公差の指示は必要である。

図面には表題欄、部品欄、あるいは図面明細表が記入される。



(参考)

図面の投影法・第3角法(機械設計エンジニアの基礎知識)より抜粋

図面は3次元の対象物を2次元に表現したものです。

 3次元の対象物を2次元に表現する場合、立体をある平面に投影することになります。
投影とは光をある方向からあてた時の影です。影が映し出された面を 投影面 といいます。

 図面は投影を使って描かれます。
そして、投影の仕方には主に2つの種類があります。

 図面はヨーロッパを中心として発達し、モンジュの画法幾何学の理論を元に第一角法という投影法を発明しました。

 一方、日本やアメリカでは一角法よりも分かりやすい第三角法を使います。日本のJISの製図法においても第三角法を用いることと規定しています。


日本工業規格 JIS Z 8317-12008
製図寸法及び公差の記入方法

1 部:一般原則適用範囲
この規格は,すべての工業分野での製図に用いる寸法及び公差記入方法の一般原則について規定する。




H17年 T−1−3

正答: B

この問題はこの技術分野に属する以外の人にとっては難問です。自信がなければパスです。

(解答)

中心マークと輪郭線は設けなければならない。
方向マークととじ代は設けてもよい。


(参考)

日本工業規格 JIS Z 8311: 1998 (ISO5457: 1980)
製図?製図用紙のサイズ及び図面の様式

輪郭及び輪郭線
輪郭  裁断された用紙の縁と,図を描く領域を限定する枠とによって囲まれた輪郭は,すべてのサイズの図面に設けなければならない。

中心マーク
複写又はマイクロフィルム撮影の際の図面の位置決めに便利なように,第 1 及び第 2 先のサイズのすべての図面に,4 個の中心マークを設けなければならない。

方向マーク
製図板上の製図用紙の向きを示すために,2 個の方向マークを設けてもよい。

とじ代
とじ代  穴あけのためのとじ代を設けてもよい。



H16年 T−1−2

正答: B

(解答)

成果(設計した製品及び関連資料など)に対する責任

間違っていると思われる他人の指示や特定の規範に対し批判する責任

「消費者に悪影響を与える情報でも、所属する組織に不利になる情報は守秘する責任」は誤り。
公益が優先されます。「〜隠し」とか、社会にとって不都合な事件が多く起こっています。

人間や環境に対し、安全を維持する責任

上司などの指示に無批判でプロジェクトに参加するのではなく、自らの考えも入れて判断を下し、自律的にかかわる責任




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