C23 熱伝導率 努力目標 理解して、覚える 技術士試験の問題からは必要最小限の引用にとどめる。(問題)が記されている部分はその引用である。 問題および解答は日本技術士会のホームページより必要に応じて入手してください。 技術士第一次試験の問題 問題番号が赤字のものは、ボーナス問題 H23年 1-3-3 H17 Ⅰ-3-7 H23 Ⅰ-3-3 正答: ⑤ これはそんなに難しい問題ではない。理屈さえ理解すれば解けるようになる。 (解答) 単位時間あたりに伝わる熱量Qは Q=kA(T2-T1)/x で表される。ここに、Aは断面積、kは熱伝導率、T2-T1は温度差、xは熱が伝わる距離(厚さ)である。(T2-T1)/xは温度勾配となる。 x方向に熱が伝わる場合は、x=x1+x2であるので Q=k1x1(T2-T1)/x+k2x2(T2-T1)/x =(k1x1+k2x2)/(x1+x2)x(T2-T1) 従って kx=(k1x1+k2x2)/(x1+x2) この段階で、答えは③か⑤のどちらかに絞り込まれる。 y方向に熱が伝わる場合には、中間の温度をTmとすると、x=x1+x2であるので、 Q=k1A(Tm-T1)/x1=k2A(T2-Tm)/x2 =(T2-T1)/(x1/(k1A)+x2/(k2A)) =(x1+x2)/((x1/k1)+(x2/k2))A(T2-T1)/(x1+x2) 従って、 ky=(x1+x2)/((x1/k1)+(x2/k2)) H17年 Ⅰ-3-7 正答: ② これはそんなに難しい問題ではない。理屈さえ理解すれば解けるようになる。 (解答) 材料Aと材料Bの接点温度をTmとすると、 Q=kAA(TA-Tm)/xA=KBA(Tm-TB)/xB 題意より、kA=1.5、kB=0.5、TA=500K、TB=300K、xA=xB=0.1 従って、1.5(500-Tm)=0.5(Tm-300) よってTm=450Kとなる。 (参考) 初歩化学工学(化学工学協会関西支部、昭和44年)より 問題一覧表へ戻る |