D18  ワームチューブ



この問題の努力目標

  理解する




技術士試験の問題からは必要最小限の引用にとどめる。(問題)が記されている部分はその引用である。

問題および解答は日本技術士会のホームページより必要に応じて入手してください。

  技術士第一次試験の問題      



問題番号が赤字のものは、ボーナス問題

H20年 Ⅰ-4-5




H20年 Ⅰ-4-5

正答: ⑤

(解答)

ハオリムシは通称チューブワームと呼ばれ、火山ガスが噴出する海底の熱水噴出域や冷水、温水湧出域の周辺に群生している。

ハオリムシの体内の栄養体と呼ばれる組織の中には硫黄酸化細菌(通称、硫黄細菌)が共生している。

ハオリムシは、水中の酸素及び火山ガス中の硫化水素をえらから取り込み、血液中に含まれるヘモグロビンによってこれらを体内へ運ぶ。

一方、ハオリムシの栄養体にいる硫黄酸化細菌は、運ばれてきた硫化水素を酸化して得たエネルギーで有機物を合成し、これをハオリムシが利用する。



(参考)

チューブワーム(Wikipedia)

チューブワームが生息している場所は必ずしも硫化水素が豊富に含まれている海水ではない場合もあり、また海泥には硫化水素が豊富にあってもそこから硫化水素を取り込んでいることは確認されていない。そのため、体内に複数の細菌を棲み分けており、それらの細菌を使って硫黄酸化還元反応の両方が行われているとする科学者もいる[2]。これと似た代謝系を持っている生物としてはシロウリガイがいる。だがそれでもその生理・生態は不明な点が多い。




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