E08  環境汚染



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技術士試験の問題からは必要最小限の引用にとどめる。(問題)が記されている部分はその引用である。

問題および解答は日本技術士会のホームページより必要に応じて入手してください。

  技術士第一次試験の問題       



問題番号が赤字のものは、ボーナス問題

H26年 Ⅰ-5-1
   H18年 Ⅰ-5-2



H26年 Ⅰ-5-1 

正答: ① 

(解答)

「PM2.5とは、粒径10μm以下の浮遊粒子状物質のうち、肺胞に最も付着しやすい粒径2.5μm付近の大きさを有するものを指す。」は誤り。
PM10の説明になっています。PM2.5は粒径2.5μm以下の浮遊粒子状物質。

二酸化硫黄は、硫黄分を含む石炭や石油などの燃焼によって生じ、呼吸器疾患や酸性雨の原因となる。

二酸化窒素は、物質の燃焼工程から発生する物質で、呼吸器疾患を引き起こす物質であるとともに光化学オキシダントの原因物質でもある。

光化学オキシダントは、工場や自動車から排出される窒素酸化物や揮発性有機化合物などが太陽光により光化学反応を起こして生成される酸化性物質の総称である。

一酸化炭素は、有機物の不完全燃焼によって発生し、ヘモグロビンと結合することで酸素運搬機能を阻害する等の健康影響の他、メタンの大気寿命を長くする。



(参考)

光化学オキシダント(Wikipedia)

光化学オキシダント(こうかがくオキシダント、英語: photochemical oxidant)は、窒素酸化物炭化水素とが光化学反応を起こし生じる、オゾンパーオキシアシルナイトレートなどの酸化性物質(オキシダント)の総称である[1]。オキシダント (oxidant) は酸化剤 (oxidizing agent) の略。強力な酸化作用を持ち健康被害を引き起こす大気汚染物質であり、光化学スモッグの原因となる。



H18年 Ⅰ-5-2

正答: ③

(解答)

「欧州で森林が枯れるなどの被害が報告された酸性雨の主な原因は、廃棄物処理施設で塩化ビニルが焼却される際に発生する塩化水素である。」は誤り。
石炭や石油の燃焼に由来するSOやNOです。

我が国の公共用水域の水質汚濁に係る環境基準のうち、有機汚濁の代表的な水質指標であるBOD又はCODについては、湖沼、内湾、内海などの閉鎖性水域における2000年現在の基準達成率は河川など他の水域における同年の基準達成率よりも低い。

「住宅建材に含まれるアスベストによって発生する呼吸器への急性の影響を、シックハウス症候群と呼ぶ。」は誤り。長時間を経て中皮腫を発症します。シックハウス症候群の原因はVOC(Volatile Organic Compounds)です。

成田国際空港や大阪国際空港(通称「伊丹空港」)では、航空機騒音の防止のため,緊急時等を除き夜間に時間帯を設け、航空機の発着を禁止している。


(参考)

環境省

 

平成261226

平成25年度公共用水域水質測定結果について (お知らせ)

2.生活環境の保全に関する環境基準(生活環境項目)

(1) 河川

  • BODについては、類型指定水域(2,560水域)における環境基準達成率は、92.0%(前年度2,552水域、93.1%)となりました。

(2) 湖沼

  • CODについては、類型指定水域(187水域)における環境基準達成率は、55.1%(前年度188水域、55.3%)となりました。
  • 全窒素及び全燐については、類型指定水域(119水域)における環境基準達成率は、50.4%(前年度119水域、51.3%)となりました。

(3) 海域

  • CODについては、類型指定水域(590水域)における環境基準達成率は、77.3%(前年度589水域、79.8%)となりました。
  • 全窒素及び全燐については、類型指定水域(150水域)における環境基準達成率は、88.7%(前年度149水域、83.9%)となりました。




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