E20  科学技術史



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技術士試験の問題からは必要最小限の引用にとどめる。(問題)が記されている部分はその引用である。

問題および解答は日本技術士会のホームページより必要に応じて入手してください。

  技術士第一次試験の問題     



問題番号が赤字のものは、ボーナス問題

H28年 Ⅰ-5-6
   H27年 Ⅰ-5-6   H26年 Ⅰ-5-6

H25年 Ⅰ-5-6   H23年 Ⅰ-5-5   H22年 Ⅰ-5-5

H21年 Ⅰ-5-5

同じ問題

H27年 Ⅰ-5-6 と H23年 Ⅰ-5-5

H26年 Ⅰ-5-6 と H21年 Ⅰ-5-5




H28年 Ⅰ-5-6 科学史・技術史上の人物と業績

正答: ④ 

(解答)

今年初めて出てくる名前が多い。

年代順に並べました。

1752年   フランクリン 雷の電気的性質の解明
1869年 メンデレーフ 元素の周期律の発表
1898年 キューリー夫妻   ラジウム及びポロニウムの発見
1906年 フォレスト 三極真空管の発明
1956年 ブラッテン トランジスタの発明


(プラス・アルファ)

新しい元素名としてニホニウム(Nh、2016年、原子番号113)が承認された。国名から名付けられた元素名は少なく、アメリシウム(Am、アメリカ、原子番号95)、フランシウム(Fr、フランス、原子番号87)、そしてポロニウム(Po、ポーランド、原子番号84)があるのみである。ポロニウムの命名はマリー・キュリーがポーランド出身の科学者であることに由来している。なお、ラジウム(Ra、原子番号88)の命名は、ラテン語の放射(Radiusに由来している。
人名由来の元素名は多くあり、たとえばキューリーに由来する元素名としてキュリウム(Cm、原子番号96)、メンデレーフ(ロシア語の綴りからはメンデレーエフ)に由来する元素名としてメンデレビウム(Md,原子番号101)がある。

H27年 Ⅰ-5-6

(解答)
ガリレオ・ガリレイ 天体望遠鏡を製作し天体観測に利用

クリスティアーン・ホイヘンス 振り子時計を発明

リチヤード・アークライト 水力紡績機を発明

「アントワーヌ・ベクレル 放射性元素ラジウムを発見」は誤り。
ラジウムの発見はキュリー夫妻。ベクレルは差動電流計や定電流電池等の発明。


ジョージ・イーストマン 写真用フィルム乾板を発明


(プラス・アルファ)

放射能の強さ

キュリー(Wikipedia)

キュリー(curie, 記号 Ci)は放射能の古い単位である。国際単位系では、放射能の単位にはベクレル(Bq)を用いる。1キュリーは厳密に3.7×1010ベクレル(37ギガベクレル、370億ベクレル)に等しい。量が大きいため、マイクロキュリー µCi、マイクロマイクロキュリー µµCi (SI接頭辞で表せばピコキュリー pCi)が主に使われた。単位名称は、放射線研究の先駆者であるピエール・キュリー/マリ・キュリー夫妻に因む。

ベクレル(Wikipedia)
ベクレル英語:becquerel、記号: Bq[1])とは、放射性物質が1秒間に崩壊する原子の個数(放射能)を表す単位である[2]。たとえば、ある放射性物質について8秒間に原子が370個だけ崩壊するのであれば、その放射性物質の放射能は46.25ベクレル(Bq)[注釈 1]である。



H26年 Ⅰ-5-6

正答: ④ 

(解答)


年代順に並べました。

1608年   ガリレオ・ガリレイ 天体望遠鏡を用いた天体観測 
1712年 トーマス・ニューコメン  大気圧機関の発明
1769年 ジェームズ・ワット  ワット式蒸気機関の発明
1897年 チャールズ・ウィルソン 霧箱の発明
1935年 ウォーレス・カロザース ナイロンの発明



H25年 Ⅰ-5-6

正答: ①

(解答)

年代順に並べました。

1705年   ハレー 周期彗星(ハレー彗星)の発見 
1769年 ワット   ワットの蒸気機関の発明
1859年 ダーウィン、ウォーレス 進化の自然選択説の提唱
1916年 アインシュタイン 一般相対性理論の提唱
1952年 福井謙一 フロンティア電子理論の提唱


(参考)

ハレー彗星(Wikipedia)抜粋

ハレー彗星は周期彗星であることが初めて明らかになった彗星である[5]。というのは、ハレー彗星ほど大きく明るい彗星で、人間の寿命とほぼ同程度の短さの回転周期を持つ彗星は他にないからである[5]。この事実を発見したのはイギリス天文学エドモンド・ハレーである。

彼は24個の彗星の軌道を計算した結果、1682年に出現した彗星の観測的性質が、1531年ドイツペトルス・アピアヌスが観測した彗星および、1607年プラハヨハネス・ケプラーが観測した彗星とほとんど同じだと気づいた。

このことから彼は、これら3つの彗星は実際には同一の天体が76年ごとに回帰したのだと結論づけた。ハレーはこの彗星が惑星から受ける摂動を概算して次は1757年に再び出現すると予言し、この研究を1705年に発表した。



H22年 Ⅰ-5-5 

正答: ② 

(解答)

ライト兄弟    ガソリンエンジン付き飛行機で人類初の動力飛行に成功

「マクスウェル  電磁場の基礎方程式を4つの方程式にまとめ、電磁波を実験的に検出」は誤り。
電磁波の放射の存在を検出したのはヘルツである。

カローザス    合成繊維の研究を進め、ナイロンを発明

バベジ      コンピュータの原型の1つといわれる「階差機関」と「解析機関」を試作

フェルミ     シカゴ大学で原子炉を完成し、原子核分裂の連鎖反応の実現に成功



(参考)

ジェームズ・クラーク・マクスウェル(Wikipedia)

ジェームズ・クラーク・マクスウェル(英:James Clerk Maxwell1831年6月13日 - 1879年11月5日)は、イギリスの理論物理学者である。姓はマックスウェルと表記されることもある。

マイケル・ファラデーによる電磁場理論をもとに、1864年マクスウェルの方程式を導いて古典電磁気学を確立した。さらに電磁波の存在を理論的に予想しその伝播速度が光の速度と同じであること、および横波であることを示した。これらの業績から電磁気学の最も偉大な学者の一人とされる。また、土星気体分子運動論熱力学統計力学などの研究でも知られている。


マクスウェルの方程式

(微分形による)マクスウェルの方程式は、以下の4つの連立偏微分方程式である。

ここで E電場の強度B磁束密度D電束密度H磁場の強度を表す。

また ρ電荷密度j電流密度を表す。記号「∇·」、「∇×」はそれぞれベクトル場の発散回転である。


ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツ(Wikipedia)

ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツHeinrich Rudolf Hertz, 1857年2月22日 - 1894年1月1日)は、ドイツ物理学者マックスウェルの電磁気理論をさらに明確化し発展させた。1888年電磁波放射の存在を、それを生成・検出する機械の構築によって初めて実証した。




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